今回はウサギに多い消化管うっ滞についてご紹介します。
ウサギは完全草食動物であり、牧草などから栄養を得ています。
そのため、消化管の機能がイヌやネコとは違います。
特徴としては①嘔吐ができない(噴門部が発達しているため)②盲腸が発達しているなどがあげられます。
なのでウサギにとって消化管の動きが悪くなることは命に係わることもあります。
一般的に消化管の動きが悪くなり、ガスや食渣などが停滞してしまうことを消化管うっ滞といいます。
原因はさまざまであり、ストレス、歯科疾患などがあります。
症状は食欲不振、排便量の低下、元気消失などがあります。
この子は消化管うっ滞を起こしているウサギさんですが盲腸にガスがたまっています。
消化管うっ滞はガスがたまっていたり、食渣が停滞していたりと色々な状態があります。
検査は触診、レントゲン検査、血液検査を行うことがあります。
治療は状態にもよりますが、点滴と消化管機能亢進薬などを用い治療していき、場合によっては強制給餌を行うこともあります。
すぐに良くなる場合もあれば、時間がかかるケースもありますので早めに来院してください。