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モルモットの不正咬合

今回はモルモットの不正咬合についてご紹介します。

モルモットの歯は切歯、臼歯合わせて20本あります。そして全ての歯は生涯伸び続ける常生歯です。

それらの歯は牧草などを食べることにより摩耗し、正常に保っています。

そのような歯を持つのは他にウサギ、チンチラ、デグーなどがいますが、特にモルモットの歯は繊細です。

その歯のかみ合わせが悪くなり、正常より歯が伸びたりしてしまうことを不正咬合といいます。

原因は牧草などの繊維質の不足した食事による摩耗不全が多いですが、他にも様々な原因でなります。

この子は下の歯が伸びています。このような状態になるとご飯を食べなくなったり、よだれがでたり、食べずらそうにしたりなどの症状が出てきます。

治療は歯を切ったり、削ったりして元の長さに揃えます。場合によっては麻酔をかけてしっかりと削る必要もあります。

一回不正咬合になると、基本的には生涯にわたって処置していくケースが多いです。処置していくペースは子によります。

遺伝的な要因も可能性としてあるため完全な予防は難しいですが牧草を食べる子はしっかりと牧草を食べてもらい不正咬合をなるべく予防することが大事になります。


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