今回は爬虫類の痛風についてご紹介します。
痛風とは血液中の尿酸値が持続的に上昇していることで体内や体表に不溶性の尿酸ナトリウム結晶が沈着することです。
つまり、腎不全に伴ってなる場合が多いと考えられます。
痛風になる動物は主に尿として尿酸を排泄する種類です。
つまり、ヒトと鳥類、爬虫類になりますが、爬虫類は種類によっては違います。
例えば、トカゲやヘビなどは主に尿酸として排泄しますが、カメでは陸生種は尿素と尿酸、水棲種はアンモニアと尿素、半水棲種では尿素の割合が多いという形になります。
そのため、血液検査も尿素を測定するか、尿酸を測定するかなど爬虫類の種類によって変えています。

レオパの足先の写真ですが、一部腫れています。針で刺してみると白いものがでてきて、顕微鏡でみると痛風でした。

こちらはヤモリですが、足が腫れているのがわかります。
治療は尿酸の排泄を促すため、皮下点滴や尿酸合成阻害薬を使っていきます。