今回はオカメインコの開口不全症候群、いわゆるロックジョーについてご紹介します。
このロックジョーはオカメインコのヒナに発生します。
ボルデテラ菌などの細菌感染により、顎の筋肉が炎症を起こし動かなくなることです。
基本的に副鼻腔炎や鼻炎を併発します。
原因はヒナの時になるため、さしえを上げる際にフィーディングチューブなどで口を傷つけてしまい、そこから細菌感染してしまうともいわれています。

この子は顎が開かなくなったそうで、他院に行ったのですが原因はわからずだったそうです。
ごはんも顎が開きづらいため、少しづつあげているそうでした。
このようにつり目っぽく、どんよりしている感じもロックジョーの特徴です。

顎がうまく開けなくなっています。
治療は抗生剤や消炎剤などの投薬をおこないます。
この子も投薬をおこなった結果、少しづつ元気が出始め、顎も開けやすくなりました。
ボルデテラ菌の感染の有無に関しては遺伝子検査をおこなうことで確定ができます。
ただし、それ以外の菌も複合して感染している場合もあります。