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マルギナータリクガメの尿酸結石

今回はマルギナータリクガメの尿酸結石についてご紹介します。

陸生種のカメは尿として尿酸を排泄します。

その尿酸が結晶化してしまい、硬くなることで結石化します。

この子は食欲不振があり、他院に行きX線検査と超音波検査などを行いましたが原因がわからなかったそうで、治療を行いましたが良くならず当院に来院されました。

来院時点でいきみがあり、ペニスが持続的に出ていました。ペニスが持続的にでてしまう原因としては様々ですが、結石などが膀胱内にあるとそのいきみででてしまうことも多いです。

当院ではX線検査と血液検査をおこなったところ、X線検査ではわかりづらかったですが結石のような像があるのが見えました。血液検査では軽度の尿酸値の上昇がみられましたが、大きな異常は認められませんでした。

総排泄腔から結石が骨盤にはまってないかどうかを確認しましたが、はまってはいませんでした。

結石であれば通常は手術により摘出することが多いですが、この子は一度小さな尿酸結石がでたこともあるため、点滴と投薬で様子を見ていきました。

その結果、

このように結石が排泄され、元気食欲も戻り、いきみもなくなりました。

その子の状況によって治療の内容も変わってきます。今回は内科的治療で排泄されましたが、結石が大きく排泄が期待されない場合は外科的手術が必要になることもあります。


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