今回はジュウシマツの抗酸菌性肉芽腫をご紹介します。
この子は羽に腫瘤があり自分でつつき時々出血があったため、他院に行き治療をしていましたが良くならず、当院に紹介来院されました。
左の羽に腫瘤があり、出血もあったため、切除することにしました。
体重が15gしかない小鳥のため、出血量にも注意が必要です。
なんとか切除ができました。これを病理検査したところ抗酸菌が検出されました。
抗酸菌は人獣共通感染症に分類されるものです。
症状に様々であり、全身性のものだと体内に肉芽腫を形成する場合があります。
全身性のものだと糞便などのPCR検査で検出できる場合があります。
この子は感染対策をおこない、抗酸菌の薬を投薬しています。
この子は手術後の経過は良好で再発も認められていません。
抗酸菌に限らずですが、鳥は感染症が多いです。
健康診断でも感染症の検査ができますので、一度ご相談ください。