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ソロモンオウムの高脂血症

今回はソロモンオウムの高脂血症をご紹介します。

高脂血症とは血液中の脂肪が多くなることです。

原因は肥満、甲状腺機能低下症などがあります。肥満の原因は過食、ヒマワリの種やアサの実などの過剰摂取、運動不足が多いです。

特に大型鳥では、食事としてヒマワリの種などの種実類がブレンドされたものがあげられている場合が多いです。。

確かに種実類のブレンドされたものは大型鳥はよく食べますが、全てをバランスよく食べているとも限りません。

好きなものだけを食べる場合が多く、ヒマワリの種ばかり食べる子もいます。

そうなると、栄養も偏ってしまい、肥満になったり大事な栄養素が足りなくなってしまいます。

この子は8歳くらいのソロモンオウムですが食欲不振と足を痛そうにしているとのことで来院されました。まだお迎えして1週間ぐらいになります。

元々食事がヒマワリの種など種実類がメインであげられていました。そのため、かなり太っており、便も緑色でいわゆる絶食便をしていました。そのため、レントゲン検査と血液検査を行いました。レントゲン検査では骨に異常は見られなかったですが、肝臓が大きく、脂肪肝になっていると考えられました。血液検査では肝数値の上昇と中性脂肪値が測定限界値を上回っていました。

さらに慢性的な高脂血症により、嘴の過長もみられました。

これは取った血液を測定のため遠心機に回した後のものです。下の赤いところは血球成分ですが、上は基本的には透明です。この子は白くなってドロドロになっており、血液中の脂肪分がかなり高いと考えられます。

そのため、肝臓の薬と高脂血症治療薬、点滴、強制給餌、食事の変更などを行いました。

その結果、1週間ぐらいで調子が良くなり、食欲もでてきて、足の痛みも改善され、便も良い色になりました。

投薬開始から2週間後に再度血液検査を行いましたが、中性脂肪値は高いものの、測定範囲内まで下がりました。

血液も上の部分が透明になっており改善が認められます。

食事もペレット食に切り替えてもらいよく食べてるそうです。

治療ももちろん大事ですが、食事の変更も病気にならないために必要です。

どのような食事をあげたらいいのか、この食事はいいのだろうか、と思った場合は一度健康診断にいらしてください。


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