お知らせ

アフリカワシミミズクの角膜潰瘍

今回はフクロウの角膜潰瘍についてご紹介します。

フクロウ類は目が大きく、角膜に傷がついてしまうことは珍しくありません。症状としては目が開けにくそうや瞼が赤いなど様々です。

今回紹介するのは1歳のアフリカワシミミズクです。目に傷ができてしまい、他院で目薬を処方され1~2ヵ月差しても良くなったり悪くなったりを繰り返していました。

実はこの子は自分が飼っている子です。

ショップさんにいた時から目薬を差していたみたいですが、悪くなったり良くなったりを繰り返していたそうです。

そんな状況でしたが、目を治してあげたい気持ちもあったためお迎えしました。

お迎えした当初右目の表面が白く白濁し、目を開けずらそうにしていました。

目の表面に傷があるかがわかる検査をしたところ、広範囲に傷が認められました(緑に染まっているところが全て傷の場所です)

そこから治療を行い、2ヵ月後には症状が改善されました。

今回は治療として点眼は行わず、食事の変更と環境を整えてあげただけで改善しました。しかし、基本的には角膜潰瘍の治療には点眼を差す必要があります。点眼を行わなかった理由としてはこの子は点眼を差した後、かなり目を気にしており、足で目をこするような動作が認められたため行いませんでした。

フクロウさんの食事も様々でその子にあった食事を見つける必要がありますが、その中で栄養バランスが偏らないようにしていく必要もあります。治療ももちろんですが、食事に関しても気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

ちなみに今のうちの子(ザクロちゃん)は再発もなくとても元気です。


ページトップ