お知らせ

スピックスコノハズクの元気消失

今回は急に元気がなくなったスピックスコノハズクの紹介をします。

朝までは普通だったのに急に元気がなくなったとのことで来院しました。

来院した時にはぐったりしており、足に力が入らず立てない状態でした。呼吸も浅く、低体温になっていました。

この状態で色々な検査を行うと本人に負担がかかってしまうためレントゲン検査だけ行いました。

レントゲンでは胃の拡張と胃から食道にかけてガスがたまっており、触診上でも胃が張っていました。

元々新聞紙を齧る癖があったとのことですが、この症状との関連性は不明でした。

ただ数日はペリットが出ていないとのことでした。

少し保温と酸素吸入を行い、多少状態の改善は見られましたが良くはありません。

粘液便もしており、酸素室でもつらそうにしています。

入院下で皮下点滴や保温、酸素吸入を数日行いました。一時は食欲も出ず、体重が来院時の94gから80gまで減りましたが調子が徐々に戻り食欲が出てきて110gまで戻りました。退院前にはお腹の張りもなくなり餌鳴きをするようにもなりました。

来院時にはかなり状態が悪かったですが、本人が頑張ってくれたおかげかなり元気になり退院しました。

今回のはっきりとした原因は不明ですが、お腹の調子の悪さがあったとは思います。

今回の子とは別の話ですが、異物の誤飲に関しては全てが外科手術により取る必要があるわけではありません。大きさや形状によっては内科的治療で対処する場合もあります。

フクロウさんは病気を隠しがちなため症状が出てきた時には重篤になっているケースもあります。そのため、定期的な健康診断をすることや少しでも異変を感じたら病院にご相談してください。


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