今回はウサギの肩にできた大きな悪性腫瘍の手術をご紹介します。
この子は9歳くらいのウサギさんですが、去年右肩に腫瘍ができ、他院で手術を行ったそうです。
その結果、線維肉腫という悪性の腫瘍でした。さらに、腫瘍が奥の方まで浸潤しており、抜糸をしたタイミングですでに再発していたそうです。
その後、約半年ほど痛み止めの薬で様子を見ていたそうですが、かなり大きくなってしまい、どうすることもできなくなったそうで当院に来院されました。
来院時には、腫瘍がかなり巨大化、自壊しており、右腕を巻き込んでいました。さらに、腫瘍の重さにより肩が脱臼していました。
調子も悪く、血液検査の値もあまりよくありませんでした。
オーナー様と相談した結果、腫瘍を足ごと取る手術を行いました。
かなり大きくなっています。
手術は無事終わりました。
腕を残してあげたかったですが、腫瘍が腕の神経を巻きんでいたため、残すことができませんでした。
手術してから定期的にチェックしていましたが、手術後3週間で傷口もきれいになり、体重も増えてきました。
今現在、腫瘍の再発はみられませんが、定期的にチェックしていく必要があります。
腫瘍が大きくても場合によっては取り切れる場合もありますので、悩まれている方がいましたらお気軽に一度ご相談ください。