今度はウサギさんの剥離性皮膚炎というものを紹介します。
こちらの病気も皮膚のカビや疥癬と間違われることが多いです。
この子は皮膚に鱗屑を伴う皮膚炎があり、他院で長い間カビの治療をしていましたが、良くならず来院されました。
調子は悪そうです。
お腹もこのようになっています。症状はカビや疥癬と間違われやすいと思われます。
剥離性皮膚炎というのは、痒みを伴わない鱗屑を伴う皮膚炎で全身に広がっていきます。
ウサギさんではそこまで多くはない病気ではあります。原因として一番可能性があるのが胸腺腫です。
胸腺腫というのは胸の中にある胸腺という組織由来の腫瘍です。胸腺腫に関してはまた別の機会に詳しくお話します。
この胸腺腫になると剥離性皮膚炎が起こる場合がありますが、胸腺腫のウサギさんが全員なるわけではありません。
治療としてはステロイドや場合によっては免疫抑制剤を使うこともあります。
カビやダニの治療をしていても良くならない場合はご相談ください。