お知らせ

鶏の異物誤飲(胃切開による摘出)

今回は鶏の異物誤飲をご紹介します。

鶏やウズラなどのキジ科の鳥さんは地面のものをよくついばみます。その時に大きい子だと間違って異物を飲み込んでしまう可能性があります。

この子は間違って釘を飲み込んでしまいました。

レントゲンでも5つ釘などが写っているのがわかります。さらにそのうちの一つは前の方に胃を突き破っています。

鳥さんは胃が二つあり、異物が入っている胃は筋胃というところです。いわゆる砂肝の部分です。

治療としてはこの状態だと手術しかありませんが、一つが胃を突き破ってしまっていること、鶏の筋胃はかなり分厚いというのでかなり大変な手術になります。

こちらなお腹を実際に開けたところですが、胃を突き破ってでた釘の先端が胸の壁に刺さっており黒く変色しています(画面中央)

実際には胃を切開して釘を取り出します。

こちらが筋胃になります。

画像はありませんが、釘を全て取り出すことに成功しました。

これが胃の中に入っていたものです。刺さっていたものは胃酸により黒く酸化しています。

手術後はかなりつらそうでしたが、抗生剤や点滴を行い回復してくれました。

傷口も問題なく、ごはんもよく食べるようになってくれました。

他の鳥さんでも異物の誤飲は十分に注意してください。


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