モルモットには時々首のリンパ節が腫れてしまい膿んでしまうことがあります。
この子はまだ1歳にもならない子ですが首が腫れ、他院にて検査をおこない、頸部リンパ節炎と診断、手術を行いましたが、太い血管にくっついていたため切除できず、そのまま閉じたが、よくならず、当院に来院されました。

このように首が腫れてしまい、膿が出てきています。通常、排膿し、洗浄などをおこない、よくなることもありますが、何回もたまる場合は外科的処置を行います。
もちろん頸部リンパ節なので頚静脈と近接しており、切除できる場合もありますが、困難なこともしばしばあります。
そのため、草食動物の膿瘍の手術でよく使いますが、造窓術を行います。

これは手術時の写真ですが、膿瘍壁はかなりぶ厚くなっています。ここに穴をあけて皮膚と縫合します。

このように穴をあけます。傷が閉じないように工夫して縫合する必要があります。この子場合、何か所かに膿が溜まっていたため、2か所に穴をあけました。ここから定期的に洗浄していきます。これで細菌を落とします。見た目は少し生々しいですが、経過とともに元通りになります。
手術後の洗浄がとても大事になります。傷がふさがる前に洗浄します。

最終的にはこのように腫れがなくなり、すっきりします。
これで治療は終了となります。
膿は抗生物質の投与だけではよくならないことが多いため、その場合は手術により治ることが多いです。