お知らせ

猛禽類の高尿酸血症

猛禽類の腎臓の機能を測定するのは尿酸値やリンになります。

腎数値を尿酸値でみるのは鳥とは爬虫類とヒトになります。哺乳類とは違います。

また鳥でもインコ・オウム・フィンチ類と猛禽類で違うのは何を食べるかです。

猛禽類は肉を食べるので、尿酸値が上がります。

つまり、血液検査するときに絶食させないと、尿酸値が誤って高く測定されてしまいます。

また、腎不全になると尿酸値が上がります。その中でさらに肉を食べると尿酸値はさらにあがります。

つまり、腎不全になっているとウズラやヒヨコ、マウスなど通常の食事をあげていると尿酸値をあまり下がりません。むしろ上がってしまう場合もあります。

これはフクロウの腎臓です。この色だとわかりづらいですが、左のほうが赤くなっています。

この腎臓のフクロウは3歳ですが、他院で高尿酸血症を指摘され治療しましたが、急変し亡くなってしまったため、死因究明のため、死後検査を行いました。

腎臓は糸球体腎炎ということがわかりました。死因は糸球体腎炎による腎不全でした。

この子はベンガルワシミミズクで他院で高尿酸血症を指摘され、セカンドオピニオンでわざわざ岐阜県から来院されました。

まだ4歳でしたが、尿酸値が高く、レントゲン検査でも腎臓が腫大していました。治療を行いましたが、残念ながら亡くなってしまいました。

原因を調べるため、死後検査を行いました。

この子の腎臓はかなり大きく、検査の結果、慢性腎不全ということがわかりました。

この子も足を上げているということでわざわざ長野県からいらしていました。

このように足をあげています。ベンガルの子も足をあげていました。

腎臓が大きくなると、足の神経が圧迫され、足をあげることがあります。

ただ、足をあげているから腎臓が悪いわけではありません。神経の病気などほかの病気の可能性もあります。

フクロウの医学はまだまだ発展途上です。海外の文献などを見てもデータが少ないのが現状です。

そのため、万が一亡くなってしまった場合に原因を調べる検査をさせていただくことがあります。その子の死が何十羽ものフクロウの命を助けることにつながります。実際にそのようなケースが多くあります。

それによって、今後のフクロウの医学の発展につながっていきます。これからも1羽でも多くのフクロウを救えるように日々精進していきます。


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