モルモットの膀胱にできる結石をご紹介してきましたが、膀胱以外にもできます。
今回は膀胱よりも厄介な尿管結石をご紹介します。
この子は体重の減少と腹部が汚れているという症状で他院からの紹介で来院しました。
レントゲン検査で結石があることがわかりました。そのため、手術を行い摘出することにしました。
手術前に結石の位置を確認するために超音波検査を実施したところ、右尿管の拡張がみられ、膀胱手前の尿管に結石があることがわかりました。

こちらは手術時の画像で手に持っているのは拡張した右の尿管です。右のほうに見える臓器は精嚢腺といわれるところで実はここにも結石ができることがあります。

こちらは先ほどと反対のところから写真を撮っていますが、左のほうに黒くなっている場所があり、そこに結石がありました。
結石が詰まってしまい、腎臓からの尿が溜まってしまっている状態です。
ここからは石は動かないため、尿管を切開し、石を摘出します。
膀胱の結石と違い、細い管を縫いますので、少しでも縫う場所を間違えると、そこから尿が漏れたり、尿管の狭窄が起こるため慎重に縫っていきます。

こちらは取り出した結石です。約3mmほどです。

手術後は調子も上がってき、お腹も汚れなくなりました。
超音波検査を実施したところ、尿管の拡張も狭窄もなく、問題ありませんでした。

退院後の経過チェックでは体重も増えていき、傷口も特に問題ありませんでしたので、治療は終了となりました。
尿管結石は膀胱結石と違い、細い管を縫合します。そのため、手術後の狭窄や排尿状況に注意しなければなりません。