この子は背中の皮膚炎と食欲不振を症状に来院しました。
傷口をみるとかなり深いところまで傷になっています。本人も傷口をいじっていました。


かなり深いところの傷であったのと、食欲がなかったため、最初は入院下で治療していきました。
原因を調べるために、病理組織検査と細菌培養検査を行いました。
その結果、細菌性壊死性皮膚炎の診断でした。また、培養検査でも細菌が検出されたため、その細菌に効く抗生物質を使用していきます。また、洗浄とテーピングなどの治療を行っていきました。
食欲は戻ったため、退院し、通院での治療を長期間続けてきました。
その結果、

背中の皮膚がきれいになりました。
本人がかじってしまい、かなり長期間の治療になりましたが、傷口も問題なく、終了となりました。
この広範囲の傷に病理検査を行った理由としては、実は腫瘍だったということもあります。
特にハリスホークなどの鷹では、慢性的な刺激や傷により扁平上皮癌になることが知られています。
そのため、単純な傷でもしっかりと鑑別していく必要があります。