お知らせ

ウサギの根尖膿瘍(膿瘍造窓術)

今回はウサギの根尖膿瘍についてご紹介します。

ウサギは歯に関連するトラブルが多くみられます。多いのは歯のかみ合わせが悪くなってしまう不正咬合ですが、不正咬合に伴い歯根に膿がたまってしまうことがあります。

膿がたまっている場合は軽度であれば、中の膿を抜いて、抗生剤を投与します。

それでもまた膿がたまる場合は、どういう種類の菌がわるさしていて、どの抗生剤が効くのかという細菌培養検査を行い菌に効く抗生剤を選択します。

それでもたまる場合やたまるスピードが速い場合には膿瘍の部分に穴をあけて中を洗う膿瘍造窓術というのを行います。

この子は他院さんからの紹介で来院された子です。不正咬合があり、歯根が膿んでしまっている子です。

菌に効く抗生剤を投与しても膿がたまってきたため、手術による膿瘍造窓術を行いました。

このように洗浄できる穴をあけた状態にします。

穴をあけて終了ではなく、定期的に穴を洗い洗浄していきます。

穴がふさがったときに膿みがなくなっているかが大事になってきます。ただ、不正咬合が原因での歯根膿瘍は繰り返しやすいので注意が必要です。


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