今回はウサギの子宮腫瘍をご紹介します。
ウサギの子宮疾患はかなり多く、高齢になってくるとかなりの確率で罹患してしまいます。
さらに腺癌が多いため、症状がない子は気づいたときには手遅れなんてこともあります。
今回の子は食欲不振で来院されました。特に血尿などはありませんでしたが、見てみるとお腹がかなりふくれていました。
レントゲン検査をしてみると、うっ滞にはなっていますが、子宮がかなり腫大していました。
そのため、今回はうっ滞の治療をおこない、後日手術をおこなうことにしました。

お腹の開けるとかなり大きな子宮がでてきました。こんなに大きくても無症状です。

この子の体に対してこの大きさです。今回は病理検査には出さなかったため、なにかはわかりませんでしたが、おそらく腫瘍だと考えられます。
この子はたまたまうっ滞になり調子が悪くなったため、来院され子宮の病気が発見できましたが、もし、このまま症状がなく進行していたらと考えると怖いですね。
子宮の病気にはウサギさんはなりやすいため、早期の避妊手術も検討してみてはいかがでしょうか。