お知らせ

ウサギの子宮腺癌と乳腺癌

今回は別のウサギのご紹介です。

ウサギは子宮に腫瘍ができやすいのと乳腺にも腫瘍ができやすいです。

今回の子は高齢で体表に腫瘍ができ、別の病院にいかれましたが、セカンドオピニオンとして当院を来院されました。

体表には自分で気にしてしまい血がにじんでいる腫瘍がありました。そのためカラーもしていました。

触診で子宮の病気の可能性もあったため、同時に手術をおこなうことにしました。

お腹の表面には自壊した腫瘍がありました。他の乳腺もホルモンの影響で発達しているのがわかります。

お腹を開けると子宮が腫瘍化しており、他の臓器と癒着していました。

体表の腫瘍と子宮も切除しました。これらを病理検査に出したところ、体表の腫瘍は乳癌、子宮は腺癌と平滑筋肉腫でした。すべて悪性です。

傷口はこのようになります。当院では基本的に抜糸が必要ない形で縫っており、カラーもつけていません。

この子は退院後も経過は良好でした。

病理結果が癌であり、子宮に関しては播種の可能性もあるため、今後も注意が必要です。


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