今回はウサギの陰嚢ヘルニアをご紹介します。
以前ブタの鼠経ヘルニアをご紹介しましたが、少し似ています。
ただ、ウサギは元々陰嚢と体の中をつなぐ鼠経輪というのが広く、精巣が通常でもお腹と陰嚢を行き来できます。
その鼠経輪の穴が広くなり、通常は精巣しか下りないのが、脂肪や膀胱が陰嚢の中に入ってしまうことがあります。

これは戻ってしまった後なのでわかりにくいですが、左の陰嚢に脂肪がでていました。

通常より穴が開いている鼠経輪を閉じます。
この穴から膀胱が出てしまうと排尿困難を起こしてしまうこともあるため注意が必要です。