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ウサギの斜頸

今回はウサギの斜頸についてご紹介します。

ウサギの斜頸はよくみられる症状の一つです。

昨日まで普通だったのに急に首が傾いているということが多いです。症状が出た直後などは本人もびっくりしてパニックになりローリング(うまく立てず転がる)を起こすことが多いです。

程度は違いますが、この子たちのように首が傾きます。

斜頸の原因は様々ですが、大きく分けて2つあります。

1つは内耳炎などの内耳の問題です。平衡感覚を司る内耳に炎症が起こると、平衡感覚がわからなくなり斜頸や眼振などの症状を起こします。

もう1つはエンセファリトゾーンという寄生虫による脳炎です。エンセファリトゾーンという寄生虫は脳や目、腎臓に寄生して発症すると斜頸などの神経症状や、白内障、腎障害などを引き起こします。

元々持っている子も多いですが、生涯にわたって発症しない子もいます。

多くはこの2つが原因になっていることが多いです。

治療は原因によっても異なりますが、内耳炎に関しては抗生剤や抗炎症薬の投与、エンセファリトゾーンという虫に関しては4週間以上の駆虫薬の投与を行います。また、斜頸の症状が出ると食欲が無くなる子もいるため、皮下点滴やお腹の動きをよくする薬も使います。

ただ、治療をしても後遺症として斜頸の症状が残ってしまう子もいます。

首が傾くという症状を発見したら早めに病院にいらしてください。


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