今回はウサギの鼻にできた膿瘍をご紹介します。
見えにくいですが、鼻にかさぶたがあります。
これを取ると、
このように鼻の上が膿んでいます。さらに小さな穴があり、鼻腔とつながっています。
ウサギの膿瘍は厄介な場合が多いです。一回の処置で治るケースは少ないです。
そのため、定期的な膿の洗浄、抗生剤の投与を行っていきます。
抗生剤の投与は、最初は一番ウサギで使う抗生剤を使用していきますが、改善が乏しい場合には細菌培養・薬剤感受性試験というのを行います。
細菌培養・薬剤感受性試験というのは、この膿は何という細菌が悪さしていて、何の抗生剤が効くかという検査です。
エキゾチックアニマルでの検査では、使う場合が多いです。特に爬虫類や鳥類、猛禽類では真菌の培養検査を行う場合があります。
この子は治療をしていった結果、
大分きれいになり、穴も塞がりました。
膿瘍の場合が時間がかかる場合や再発する場合もあるため、根気強く治療していくことが必要です。