今回はウサギの急性胃拡張についてご紹介します。
症状は急にご飯を食べなくなり、便が全く出なくなります。元気も急になくなります。
原因の多くは自分の毛をグルーミングの際に飲み込んでしまい、腸の中でつまってしまう、もしくはつまりかけてるときに起こります。
そのため、換毛期に起こることが多いです。

レントゲン検査をすると、このように胃が大きく拡張しています。触診でも胃がかなり張っている状態がわかります。
この状態は急速に進行していくため早めの治療をしなくては命にかかわる状態です。
胃が張っている状態でも本人が元気そうであれば、皮下点滴や鎮痛剤の投与で良くなることがあります。
脱水や沈鬱な状態があれば皮下点滴などでは間に合わないため入院で静脈点滴を行います。

便が出ずお腹も張ってくるようであれば鼻や口から胃に管を入れて胃の内容物を抜く処置を行います。
それらの治療を行い改善がない場合は腸でつまってしまっている可能性があるため手術を行うことがあります。
早めの治療を行うことで手術までいかずとも改善する場合がありますので早めの受診をおすすめします。