今回はリチャードソンジリスの腎不全についてご紹介します。
この子は遠方から来られました。調子が悪く、他院さんで膀胱炎の診断を受け治療をおこないましたが、よくならず当院にセカンドオピニオンで来院されました。
来院当初調子が悪そうで尿があまり出ていないということでした。超音波検査をおこなうと、膀胱にかなり濁りがあり、かなり蓄尿していました。血液検査でも腎臓の数値が基準値を大幅に超えていました。
そのため、まずは膀胱穿刺で尿を抜去し、皮下点滴などの治療を入院で行っていきました。
おしっこがでないというのは数日で命にかかわります。

おしっこを抜くとかなり濁っていました。
治療を行っていくと尿が出るようになってきましたが、かなりの頻尿と血尿が出ていました。

入院中はこのように血尿がでていました。
数日入院での治療を行ったところ、元気になり、おしっこも無事でるようになりました。
おそらく食事の内容に改善が必要で、その要因もあり、膀胱に沈査がたまり尿道閉塞を起こしたのではないかと推測されました。
退院後の経過も良好で、とても元気でした。
尿がでないという状態は緊急を要します。普段から尿の出をみてあげましょう。

この写真の時だけはおとなしくしてくれました。