今回はセキセイインコのPBFDを紹介します。
PBFDとはサーコウイルスが原因のPsittacine Beak and Feather Diseaseの略で、オウム類嘴羽毛病のことです。
症状は主に羽毛の異常が多く、脱羽、羽軸が黒い、ねじれた羽毛などが症状です。無症状で保有している場合もあります。

この子は実際にPBFDが陽性だった子です。羽軸が黒くなっていたり、ねじれた羽毛が生えてきています。
このPBFDは感染力が高く、ほかの鳥に糞便や羽毛などを通じて感染します。
当院でも感染している子の治療は他の鳥さんがいない時間帯にご予約をいただき治療しています。
自分自身も治療をしたら服を着替えたり、念入りに診察室の消毒を行い院内感染の対策をしております。
検査法はウイルスなのでPCR検査になります。血液を少し採取し検査に出します。
当院でも検査をおこなっており、ほかにもBFDやオウム病の検査を同時に希望される方が多いです。
完全な治療法はまだ確立されていませんが、当院ではインターフェロン製剤の投与を行い、治療しています。稀に陰転することもあります。