今回はモルモットの子宮腫瘍と尿道結石が両方あった子をご紹介します。

この子は出血の症状があり来院しました。食欲元気などは問題ありませんでしたが陰部が腫れていました。
レントゲン検査と超音波検査をすると、子宮の体部に大きな腫瘍があり、卵巣嚢腫もありました。さらに尿道には結石もはまっているという状態でした。今まで血尿や食欲不振などの症状がないことが不思議なくらいでした。
そのため、卵巣・子宮摘出および尿道結石摘出の手術を行いました。

お腹を開けるとかなり子宮の根元が腫れています。

両方の卵巣も嚢腫化しています。

膀胱も腫れているところに近い位置にあり、手術も大変でしたが切除しました。

結石も取りました。


この子の体に対してかなり大きいことがわかります。
この組織を病理検査に提出したところ腫瘍が2種類あり、どちらも悪性腫瘍だとわかりました。
手術後も特に変わらず元気でご飯も食べてくれました。

退院後の再診でも傷口は少しかさぶたはありますが、特に問題ありませんでした。
悪性腫瘍ではあったので、今後も経過をみていく必要があります。