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マイクロブタの潜在精巣と鼠経ヘルニア

今回はマイクロブタの潜在精巣と鼠経ヘルニアをご紹介します。

潜在精巣というのは通常精巣は陰嚢に降りるはずですが、降りずにお腹の中や皮膚の下にとどまってしまうことを言います。

ウマ、ブタ、イヌで多いとされています。

ブタは通常生まれた段階で精巣が下りてくるはずですが、降りてこない場合があります。

降りていないと、精巣腫瘍のリスクなどが上がってしまいます。

今回の子は去勢手術の予定でしたが、左の精巣が下りていませんでした。

わかりにくいですが、左の精巣はありません。超音波検査をおこなうとお腹の中にあることがわかりました。

この子は左に鼠径部にヘルニアがあったため、そこから精巣を摘出することにしました。

このような感じで精巣を引っ張り出してきます。

ブタの精巣は大きいので、簡単にはでてきません。

精巣を出したら、切除し、ヘルニア輪を縫合して終了です。

潜在精巣は他の動物でもありえることです。年齢が経っても精巣が下りていないと、いつかは病気になってしまうリスクがあがるため、手術も検討しなければなりません。


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