お知らせ

ブンチョウのトリコモナス症

今回はブンチョウのトリコモナス症についてご紹介します。

トリコモナスというのは寄生虫の1種で口腔、そのう、消化管など様々な場所に寄生します。顕微鏡でしか見えません。

日本ではブンチョウに多く、セキセイインコも比較的多い種類になります。

この子は他の病院からの紹介で来院されました。呼吸が早く、舌色も蒼白でした。体重はかなりやせていました。よだれも出ており口の周辺が汚れています。口の中にも偽膜性炎が起こっていました。

検査の結果、そのう内にトリコモナスと真菌の1種であるカンジダが検出されました。

そのため、酸素室の入院下で治療を開始しました。

最初はご飯を食べてもしきりに口を振って吐き出していましが、投薬を続けていくと調子は回復していき、体重も増えていきました。

1週間ぐらいで退院に、1週間後の再診では顔つきもよくなり、顔回りもきれいになりました。

トリコモナスは健康診断で早期発見できると症状が出る前に治療ができますので、お迎えしてからの健康診断は大事です。


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