今回はスピックスコノハズクの胃内異物をご紹介します。
以前ハリスホークの胃内異物を紹介しましたが、今回はフクロウをご紹介します。
フクロウも誤食は多く、小型腫でも注意が必要です。
この子は嘔吐を主訴に来院しました。夜間の病院で何かを誤飲していると指摘を受けたため、当院でもX線検査を実施したところ胃内に異物が認められました。通常、小さい異物であればペリットとして出させることは可能ですが、大きいものは手術による摘出が必要です。
この子も食欲はあったため、内科で数日様子を見ましたがペリットが出ず、異物も出ないため手術を実施しました。
胃の中から出てきました。
傷口はいじらないように糸を埋める方法で縫います。エリザベスカラーの必要はありません。
手術後もご飯を食べており、元気になりました。
食べる量もかなり増え、退院していきました。
1週間後の経過でも問題なく、傷口も治っていました。
この子のように小さい子でもヘアゴムを誤飲してしまいます。
放鳥などをする際は誤飲に気を付けましょう。