今回はラットにできた腫瘍をご紹介します。
ラットは比較的腫瘍ができることが多いです。特に乳腺などの体表にできることが多いです。
この子はこのように足に大きな腫瘤があります。
それ以外にも脇と陰部近くにも腫瘤がありました。
そのため、3か所すべて摘出することにしました。
一番大きいところを切除した傷口になります。ラットは手術後に傷口を齧ることが多いため、縫合の仕方も腫瘤ができた場所やその子の性格によって変えています。
取った腫瘍すべてを病理組織検査に提出したところ、小さい2か所は良性の乳腺腫瘍でしたが、一番大きいところは線維肉腫という悪性の腫瘍でした。
手術後の経過は良好ですが、結果が悪性腫瘍のため再発などに注意していく必要があります。