今回はケヅメリクガメの腎不全をご紹介します。
この子は約30kgのケヅメリクガメになります。調子が悪く、血液検査をおこなったところ腎数値が高く腎不全と診断しました。
爬虫類の腎不全は珍しいものではありません。慢性か急性かで症状も異なってきます。
腎不全の診断には血液検査をおこなうことが大事です。
この子は食欲もなかったため、入院下で点滴をおこなっていましたが食べが上がらなかったため頸に食道チューブを設置することにしました。
経食道チューブの設置するメリットとしては、家でも給餌をおこなうことができるということです。
食欲不振が長期にわたる場合は院内では金属のゾンデを使い胃に直接流動食をあげることもありますが、家では難しいためこの方法を実施することもあります。
基本的に調子が悪い場合に設置することが多いため、麻酔をかけずにおこないます。
腎不全で症状が出てる場合には、かなり進行しているケースも多いため、食欲がない、元気がない、などの症状があれば早めに来院してください。