今回はリクガメの嘴の過長をご紹介します。
通常カメの嘴は常に伸びていますが、上下の嘴が合わさり摩耗することで正常なかみ合わせを保っています。
その嘴がなんらかの原因でかみ合わせが悪くなることにより嘴の過長が生じます。
原因は様々で、タンパク質の過剰、ビタミンA欠乏、外傷、食事中の繊維質不足などがあります。
基本的に草食性のカメに見られることが多いです。
この子も上の嘴が伸びています。
当院では伸びた嘴はマイクロエンジンで削っています。麻酔は必要ありません。
顔が甲羅から全く出る様子がない場合にのみ麻酔をかけることもあります。
一度伸びると削ってもまた伸びてくることが大半ですので、定期的に削っていくことになります。