今回はマウスの潰瘍性皮膚炎についてご紹介します。
マウスの皮膚疾患は比較的多くみられます。原因としては様々で細菌性、寄生虫性、外傷などがあります。
この子は皮膚に潰瘍ができています。
他院で外用薬などの治療をおこないましたが、良くならず当院に来院されました。
まず初めに本人の負担がない検査から始めましたが、原因はわかりませんでした。
しかし、黒色系統のマウスで時々原因不明の潰瘍性皮膚炎がみられることがあります。
精査をおこなうため、麻酔下で皮膚の一部を採材し病理検査に提出しました。
その結果、やはり特発性潰瘍性皮膚炎という診断でした。
この病気は根治的に治すのが難しく、対症療法をおこなっていくしかありません。
ただ、潰瘍がみられる皮膚炎が全て原因不明というわけではありません。
まずは皮膚症状がみられたらしっかりと検査をしていくことが必要です。