当院はエキゾチックアニマル専門病院のため、ペットとして飼われている動物園や水族館にいるような動物も来院します。
そういう子たちが来たときに診療をどうしているのかを少しご紹介します。
今回はアルマジロです。
アルマジロは哺乳目の異節類に含まれます。異節類はアルマジロのような被甲目とナマケモノやアリクイなどの有毛目に分類されます。
アルマジロは丸くなるというイメージが強いですが、実際丸くなるのはアルマジロの中でもミツオビアルマジロ属のみになります。

この子は食欲不振で来院されましたが、まず検査するのに一苦労です。
爪を切るだけならそのまま切ることもできますが、力が強いので検査をそのまま行うのはなかなか困難です。
そのため、ガス麻酔により寝てもらって検査をします。

このような感じになります。検査は血液検査、X線検査、超音波検査などおこなえます。
ただ、アルマジロの血液検査やX線検査の正常値などのデータが少ないため、あくまでも経験から推測していきます。
皮下点滴も通常背中にするのですが、背中は甲羅で覆われていて硬いため、別の場所から点滴します。
なかなか来るケースも多くはありませんが診察には工夫が必要ですね。
